2019年10月1日をもって、本協会は設立されました。
目次
概要
日本ではかつて、日本固有のカワウソが北海道から本州にかけて広く生息していましたが、毛皮を目的とした乱獲や環境破壊、汚染などにより個体数が大きく減少しました。1979年に高知県で目撃されたのを最後に姿を消し、2012年には環境省より正式に絶滅が宣言されました。
その後、カワウソに関する大きな動きは見られませんでしたが、2017年に長崎県対馬にてカワウソが発見されました。ほぼ同時期から、東南アジア原産のコツメカワウソなどをペットとして個人で飼育することが流行し、それに伴って密輸事件の摘発も増加しました。
これら近年のカワウソに関する出来事を通じて、過去に日本固有のカワウソを絶滅させてしまったことを教訓に、アジアを中心とした国内外のカワウソの保全、教育普及、学術交流をより積極的に推進するため、中心的な役割を担う団体が必要であると考えました。こうした背景から、日本のカワウソ研究者を中心に組織を設立するに至りました。